• 印刷する

スペインで立て続けにテロ事件 サグラダ・ファミリアで追悼ミサ

スペイン北東部カタルーニャ自治州のカンブリス(Cambrils)で18日未明(現地時間)、車が歩道に突っ込んで人々をはね、1人が死亡、6人が負傷した。車に乗っていた犯人5人は、全員が治安部隊に射殺された。バルセロナではこれに先立ち、13人が死亡、約100人が負傷するテロ攻撃が発生。20日にサグラダ・ファミリア(聖家族)大聖堂で行われた追悼ミサには、国王のフェリペ6世やラホイ首相らが参列し、犠牲者の死を悼んだ。AFP通信などが伝えた。

カンブリスはバルセロナの南西約110キロに位置するリゾート地。犯人の車は突入後に横転し、中からナイフを持った男が出てきたが、直後に警察官に撃たれた。男は自爆ベルトのようなものを着用しており、後に偽物だったと判明しているが、これとは別に実際の爆弾も準備されていた。

なお、これらに先立つ16日夜、同州南部アルカナー(Alcanar)の住宅で爆発が発生し、少なくとも1人が死亡、7人が負傷する事件が起きていた。後に120個のガスボンベが押収されており、警察当局は、バルセロナのテロ攻撃のための爆発物を準備していたとみている。

警察当局は一連の事件の背景に、12人から成る犯行グループが関与し、6カ月以上をかけて計画していたとの見方を示している。うち5人はカンブリスで射殺され、モロッコ国籍の3人とモロッコ北東部のスペイン飛び地領メリリャ(Melilla)出身の1人の計4人が逮捕されている。逃走中とされる1人は、バルセロナのテロで車を運転していたとされ、現地メディアはこの人物がユネス・アブーヤアクーブ容疑者(22)で、フランスに逃亡した可能性があると伝えている。

なおバルセロナとカンブリスで発生したテロ攻撃を巡っては、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」がそれぞれについて犯行声明を出している。


関連国・地域: スペインアフリカ
関連業種: 観光政治社会・事件

その他記事

すべての文頭を開く

英国とEU、英領ジブラルタル巡り合意(06/13)

エヌビディア、欧州で現地AIモデル強化へ(06/13)

スペイン経済、第2四半期は最大0.6%増か(06/12)

バルセロナ国際空港の拡張工事、当局が承認(06/11)

ネットフリックス、スペインに投資(06/11)

ABB、スペインの蓄電技術企業に戦略出資(06/10)

高速鉄道ウイゴー、スペインで5回のスト(06/09)

イベルドローラ、従業員がスト決行か=6日(06/06)

スペイン新車登録、5月は18.6%増加(06/06)

スペイン鉱工業生産、4月は0.6%増加(06/05)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン