アルプス山脈の高峰モンブラン(標高4,810メートル)の麓の町、サンジェルベ・レ・バン(Saint Gervais les Bains)は、登山者に対し適切な装備を義務付ける条例を公布した。ジャンマルク・ペイエ町長の話を元に、AFP通信などが17日伝えた。
装備が求められているのは、帽子、防水の登山用ジャケット、靴の裏に装着する滑り止めのアイゼン、クレパス脱出用器具など。違反者への罰金は38ユーロと小額だが、軽装に起因した事故が重なっているにもかかわらず、警告を聞き入れない登山者がいるため、決定に踏み切ったという。条例はフランス語のほか英語とロシア語に翻訳して公示する予定だ。
モンブランでは8月に入り、日本やチェコ、フランス、韓国からの登山家の遭難・死亡事故が頻発。サンジェルベ地域は、モンブラン登山者にとって最も人気のあるルートが通っている。
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