北極圏に属するノルウェー北部ヌールラン県のバランゲン(Ballangen)に、世界最大級のデータセンターが設置されるもようだ。プロジェクトを主導するスタートアップ企業コロス(Kolos)のマーク・ロビンソン共同最高経営責任者(CEO)の話を元に、BBC電子版などが15日伝えた。
新センターの総床面積は60万平方メートルで、4階建てとなる予定。当初は7万キロワットの電力を必要とし、10年以内に100万キロワットを超える見込みという。
ロビンソンCEOは「バランゲンは冷涼な気候に加え湿度も理想的で、サーバーを人工的ではなく自然に冷却できる」とコメント。冷却に必要な新鮮できれいな冷水も豊富にあり、このような環境によりエネルギーコストを削減できると説明した。また、同プロジェクトには、既にノルウェーの複数の投資家が総額数百ドルを出資しており、残りの必要な資金確保に向けて米投資銀行と引き続き協議を行うという。
北欧諸国ではデータセンターの新設が相次いでいる。米ソーシャルメディア大手フェイスブックは今年1月、デンマーク第3の都市オーデンセ(Odense)に新たなデータセンターを設立すると発表。同社はスウェーデン北部のルレオ(Lulea)にもデータセンターを持つ。4月には米アマゾンがスウェーデンに開設を決め、7月には米アップルが、デンマーク南部のオーベンロー(Aabenraa)に同国2カ所目のデータセンターを開設すると報じられた。[環境ニュース]
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