プラハで2019年1月1日から、観光客向けの優待カードが導入されるもようだ。公共交通機関で利用できるほか、観光施設への入場が無料もしくは割引となる。市側は観光当局の財源確保のほか、利用者データの収集に役立てる考えだ。ヤン・ウォルフ市議の話を元に、プラハTVが13日伝えた。
新カードはプラハの観光局プラハ・シティー・ツーリズムが運営・販売し、システムは市民向け交通・図書館カード「Litacka」を手掛ける市営のオペラトルICTが提供する。導入コストは200万コルナ(9万ドル)を予定するが、どの施設を入場無料・割引とするか、また有効期間や価格などの詳細は未定という。名称も決まっておらず、現在はカードのデザインに取り組んでいる。
プラハでは現在、民間企業が観光客向けの「プラハ・カード」と「プラハ・シティー・パス」を展開。ただ、それほど知名度は高くなく、データ収集にも貢献していないのが現状だ。昨年は600万人超の外国人観光客がプラハを訪れたものの、これらカードの利用は約5万1,000枚にとどまった。一方、オランダ・アムステルダムの外国人観光客数はプラハを下回るが、同様のサービスを提供する「アイ・アムステルダム・シティー・カード」は17万5,000枚を販売している。
同市議は「新たなカードは25万枚の売り上げが見込め、さらに増加するだろう」と自信を示している。
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