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イタリアの沿岸海水、4割が汚染物質を含有

イタリア沿岸の海水の40%が汚染されている——。同国の環境保護団体レガンビエンテ(Legambiente)が行った最新の調査から、こうした実態が明らかになった。

レガンビエンテはイタリアの海岸線7,412キロメートルの260カ所で海水サンプルを採取。検査の結果、そのうち105カ所のサンプルから、法定値を上回る量の細菌が検出された。調査報告書では、サンプルを採取した場所のうち38カ所を、過去5年以上にわたり汚染が続いている「最も深刻な地域」に指定。首都ローマを擁するラツィオ州のほか、南部のカンパニア州、カラブリア州、シチリア州などがこれに含まれている。

汚染の原因は、不十分な水処理または汚染物質の垂れ流しがトップ。これに違法漁業、セメントおよびボートから出た廃棄物による汚染が続く。

レガンビエンテは1980年代に設立された非営利団体で、毎年夏にイタリア沿岸の汚染状況の調査を実施している。イタリアでは昨年、環境問題に関連する個人や企業を相手取った起訴件数が1万5,000件に上り、1万8,000人以上が通報・逮捕された。今年は現時点で起訴件数は半減しているものの、罰金・差し押さえ金額は4億6,500万ユーロと1年前から2倍超に増えている。[環境ニュース]


関連国・地域: イタリア
関連業種: 農林・水産運輸マクロ・統計・その他経済社会・事件

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