• 印刷する

VW、印タタとの提携交渉打ち切り シナジー効果が不十分と判断

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)とインドのタタ・モーターズは10日、戦略的提携に向けた本格交渉を打ち切ると発表した。期待したシナジー効果が得られないと判断したため。

両社は3月、長期的な戦略提携に向けた覚書(MOU)を締結。インドやその他の新興市場向けに車台(プラットフォーム)を共同開発することで合意し、VW側はチェコ子会社シュコダ・オートが前面に立ってタタとの本格交渉を進めていた。

ロイター通信によると、シュコダは、タタが開発を進めるプラットフォーム「アドバンスド・モジュール・プラットフォーム(AMP)」をベースとした低価格モデルの車台の開発を検討していた。しかし、衝突テストや排ガス基準に対応するためには多大な追加投資が必要となることが判明したため、代わりにVWが開発するプラットフォーム「MQB」を採用することにしたという。

シュコダは今回、「現段階では両社が求める技術面、経済面でのシナジー効果が達成できないとの結論に達し、この結果、当面は戦略的提携を目指さないことを決めた」と説明。ただ、「将来的な協業の可能性は排除しない」としている。また、タタ・モーターズのギュンター・ブチェック最高経営責任者(CEO)も、「VWとの将来的な協力の可能性についてはなお前向きでいる」と話している。


関連国・地域: ドイツチェコアジア
関連業種: 自動車・二輪車マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

鉄鋼ティッセンに人道的懸念 ノルウェー年金基金が投資停止(07/01)

VW、1.6万台をリコール=エアバッグ欠陥(07/01)

ポルシェ、IT部門MHPの売却検討(07/01)

SPD党大会、バス労働相を共同党首に選出(07/01)

ライン川の水位低下、貨物船の航行に支障(07/01)

インフレ率、6月は2%に減速=速報値(07/01)

小売売上高、5月は1.6%減少(07/01)

最低時給、14%引き上げ勧告 27年に14.60ユーロ=最低賃金委(06/30)

豚肉の飼育環境表示、義務化を来春に延期(06/30)

日独、科学技術と宇宙開発で協力趣意書(06/30)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン