英スーパー4位のモリソンは、産地の誤解を招く架空の農場の名称を使った自社ブランド名を今後は使用しないと発表した。全国農業者連盟(NFU)はこうしたブランド名が国内産を連想させる名前であると懸念を示していた。BBC電子版などが10日伝えた。
モリソンは過去に、農業が盛んなイングランド北東部ヘルムズリー(Helmsley)に似せた、ヘムズリ―(Hemsley)という食肉ブランドを展開。しかし、架空の農場名をブランド名として使用することによって、その食品が英国内の農場や市場、農村で生産されたという誤解を与えかねないとの批判を受けて、昨年このブランド名は撤廃された。
NFUのミネット・バッターズ副会長は、「食品名や食品表示は明確で、正確であることが必須であり、消費者の誤解を招くことはするべきではない」と述べている。
こうした問題は英最大手のテスコが2016年、農場を想起させる複数のブランドを立ち上げたことをきっかけに浮上。モリソンを含む英国の多くの大手スーパーマーケットも同様の非難を受けている。
モリソンによると、英国の成人の70%が架空の農場名のブランドを使用することに反対。消費者は正しい生産地を記した製品のパッケージやブランド名の使用を望んでいるという。
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