南欧や中東欧の一部が10年以上ぶりの酷暑に見舞われている。アフリカからの熱波が地中海を超えて押し寄せているため。各地で気温が摂氏40度を超え、警報が出されている。BBC電子版が4日伝えた。
イタリアでは気温がこの時期の平均気温を10度も上回り、3日にはローマ近郊で摂氏43度を記録。南西部のシチリア島でも42度、サルデーニャ島では44度に達した。同国では降雨不足も深刻化しており、ローマでは先に公共水飲み場への給水が停止されている。
このほか、ルーマニアでも最高42度と異例の高温を記録し、少なくとも1人が熱中症で死亡。クロアチアのドブロブニクを含むアドリア海沿岸で42度に達した。こうした中、26都市が市民や観光客に熱中症への警戒を呼び掛けている。
熱波は少なくとも7日まで続く見通しで、これらの国にスペイン、フランス、スイス、ハンガリー、ポーランド、ボスニアヘルツェゴビナ、セルビアなども加えた計11カ国で気象警報・注意報が出されている。
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