自動車製造取引業者協会(SMMT)は4日、7月の英国の新車登録台数が16万1,997台となり、前年同月比9.3%減少したと発表した。4カ月連続のマイナスで、個人購入と法人向け、フリートの3部門がいずれも落ち込んだ。
7月は個人購入が6.8%減り、フリートは10.1%縮小。法人向けも23.8%減少した。燃料別ではディーゼル車が20.1%、ガソリン車が3%それぞれ減少した。電気自動車(EV)など代替燃料車(AFV)は64.9%拡大した。市場シェアは1年前から2.5ポイント上昇し5.5%だった。
新車登録台数をメーカー別に見ると、英国車は米ゼネラルモーターズ(GM)傘下(7月時点)のボクソールが41.6%減少。インドのタタ・モーターズが展開するランドローバーが7.9%増えた半面、姉妹ブランドのジャガーは16.6%減った。
ドイツ勢はフォルクスワーゲン(VW)が0.4%拡大。高級車はメルセデス・ベンツは0.3%減少した。VW傘下のアウディは11.4%増えた半面、BMWは6.4%のマイナスだった。フランス車はルノーが5%減少。プジョーと姉妹ブランドのシトロエンはそれぞれ29.7%、25.6%落ち込んだ。販売台数が最も多い米フォードは23.9%減っている。
日系メーカーは、トヨタ自動車(レクサス除く)は20.2%増加。一方、日産自動車が1.6%減少した。ホンダは1.2%減らし、マツダも8%落ち込んだ。スズキと三菱自動車もそれぞれ3.3%、12.7%のマイナスだった。韓国勢は現代自動車が1.5%拡大した半面、傘下の起亜自動車は3.5%減っている。
1~7月の累計登録台数は156万3,808台と、1年前を2.2%下回っている。
SMMTのマイク・ホーズ最高経営責任者(CEO)は、消費者信頼感と企業景況感の冷え込みが新車需要に影響しており、政府はブレグジットの詳細を早急に決定すべきとコメント。また、AFVの需要増加について、大気汚染に関連する政策の不透明感が消費者の目をAFVに向けさせていると指摘した。[環境ニュース][日本企業の動向]
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