バルセロナのエル・プラット空港でセキュリティチェックのスタッフが断続的なストに踏み切る方針だ。観光シーズンの最中、さらなる混乱の拡大が予想される。AFP通信などが伝えた。
同空港でセキュリティチェックを担当する警備会社ユーレン(Eulen)のスト委員会によると、スタッフはまず、金、日、月曜日にそれぞれ1時間にわたるストを1日4回予定している。また8月14日には24時間の全面ストを決行する構えだ。
ユーレンの従業員らは乗客の保安検査に1人当たり上限とされる10分を意図的に費やすなどの「順法闘争」を既に展開。空港には長蛇の列ができ、乗客が予約便に乗り遅れるケースも出ている。
また欧州の航空会社による新たなロビー団体「エアラインズ・フォー・ヨーロッパ(A4E)」によると、欧州の他の空港でもシェンゲン圏の国境管理の厳格化に伴い、混雑やフライトの遅延が起きている。パリのオルリー空港では、乗客らの怒りが頂点に達し、「暴動に近い」事態も発生しているという。[労務]
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