英航空大手ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)の客室乗務員が、バンクホリデー(祝日)の3連休を含む8月16日から30日まで追加のストライキを決行する。賃上げなどを求めて、7月1日から継続している実力行使の期間をさらに延長する格好。労使交渉のこう着状態が打開されない限り、2カ月間ストが継続することとなる。
BAは、「これまでのスト期間と同様に、全ての顧客が目的地に到着することを保障する」とコメント。また、賃上げを要求している最大労組ユナイトに対して、「3カ月以上前に賃金協定は基本合意に至っている」と批判した。年初からのストの合計日数は58日に達している。
客室乗務員は自社便を利用して旅行する際に割引料金が適用されるが、BAはストへの対抗策としてスト参加者をこの対象から除外する決定をした。しかし、今回の一連のストライキを受けて、BAはこれを白紙に戻すと提案。一方のユナイトは、BAが賃上げに同意しない限り、8月末までストを継続するとこれを拒否している。また、ユナイトはBAのストへの対抗策である、スト参加者に対するボーナスや割引制度の取り消しに対して法的手続きを進める考えだ。
ユナイトによると、長距離便と短距離便の両方での乗務を担う雇用契約の客室乗務員は他の客室乗務員に比べて給与が低く、この賃上げをめぐり一連のストが行われている。[労務]
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