イングランドの高速道路を管理するハイウェー・イングランドは2日、排ガスによる大気汚染の深刻な主要道路をトンネル型のカバーで覆う案を検討すると明らかにした。大気汚染改善に向けた戦略の一環。
ハイウェー・イングランドはこの戦略の中で「排ガスが周辺に広がるのを防ぐトンネル状の覆いについて、建設費を引き下げて有効な選択肢とできるかどうかを調査している」としている。このトンネルは、オランダで既に導入されているもので、片持ち梁(カンチレバー)工法で設置し、壁面には汚染物質を吸収する素材を使用する。
ハイウェー・イングランドの広報担当者はガーディアンに対し、「こうしたトンネルが大気汚染改善にどの程度、貢献するかはまだ十分に理解されていないため、オランダの道路管理などと協力し、同国の既存のトンネル型カバーの周辺で汚染物質レベルを計測する」と話している。
ハイウェー・イングランドは既に、木製パネルや二酸化窒素(NO2)を吸収する鉱物ポリマー素材のフェンスを一部主要道路に試験的に設置しており、結果が良好なら設置区間を拡大する計画。ほかにもクリーン燃料の普及促進などさまざまな案を検討する方針で、大気汚染改善に向けた新アイデアへの投資は全体で1億ポンドに達する見通し。[環境ニュース]
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