例年にない高温と雨不足に苦しむイタリアで、全国20州のうち11州が、干ばつに対応するための非常事態宣言の発令を政府に要請する方針だ。BBC電子版が伝えた。
この11州は、北東部ベネト州から南部シチリア州に及び、首都ローマを擁するラツィオ州も含まれている。マルティ農水相は、国家基金を活用して事態に迅速に対処する準備ができているとした。
ローマの現地当局は先に、大幅な給水制限を回避することを決定。一方、バチカンは節水のため噴水を停止している。イタリアの農業生産者団体コルディレッティ(Coldiretti)によると、この干ばつの影響により、農業部門は最低でも20億ユーロの損害を被るとしている。
なお、非常事態宣言を要請する州は他に、北東部エミリア・ロマーニャ州、トレント州、中部トスカーナ州、マルケ州、南部モリーゼ州、プッリャ州、カラブリア州、サルディーナ州となっている。[環境ニュース]
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