ダイムラーとの共同調達を見直しも BMW、技術カルテル巡る通報受け

独高級車大手BMWは、独自動車大手ダイムラーとの今後の共同プロジェクトに関する協議を停止したもようだ。両社を含む独自動車大手5社が結んでいたとされる技術カルテルについて、ダイムラーが当局に通報したことを受けた措置。南ドイツ新聞が伝えた。

両社に自動車大手フォルクスワーゲン(VW)とその高級車部門アウディおよび高級スポーツカー部門ポルシェダイムラーを加えた5社は、過去20年にわたりカルテルを結んでいたとされる。その中で、排ガス処理技術の利用を制限することでもひそかに合意し、これが排ガス不正問題につながったとみられている。独競争当局と欧州委員会は、これら5社に対する調査を開始しており、競争法違反が認められれば各社は高額の罰金を科される可能性もあるが、ダイムラーは当局にカルテルの存在をいち早く通報したため罰金を免れる見通しとなっている。この結果、BMWの同社に対する信頼は完全に損なわれたと、ある業界関係者は話している。

BMWは2008年にダイムラーとの共同調達を開始。タイヤや座席フレーム、冷却ポンプなど、ブランドの特徴に影響を及ぼさない部品を共同で仕入れている。また、今年1月には部品のイノベーションが進み高額化していることを受け、共同調達をさらに拡大する方針を示していたが、BMW経営陣は今回の展開を受け、新規の共同調達の妥当性を問う方針という。

また、両社がVWおよび米フォードと共同で進める欧州での電気自動車(EV)向け充電設備の展開計画も、遅延が予想されている。ダイムラーとBMWはこのほか、カーシェアリング事業の統合も検討しているとされるが、これについては今回言及されていない。両社はコメントを控えている。[環境ニュース][EU規制]


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