セルビア国民の約半数が欧州連合(EU)への加盟に肯定的――。こうした事実が、欧州統合省が24日発表した最新の世論調査で明らかになった。
調査は6月23日~7月3日に、18歳以上の1,064人を対象に実施。EUへの加盟を支持した回答者は全体の49%に上り、昨年12月に行われた前回調査から2ポイント上昇した。一方、支持しないと答えたのは27%と、2ポイント低下している。
EUへの加盟は「雇用機会の拡大」になると答えたのは全体の17%で、「若者にとってより良い将来につながる」と回答したのは16%だった。このほか、「EU域内のより自由な移動の機会」と考える人は14%で、「セルビアの状況を改善する機会」とみるのは12%に上った。
また、全体の66%がEU加盟に必要な改革は、セルビアがEUに参加するかどうかにかかわらず実施すべきと答えている。中でも、保健制度の改革や汚職対策を挙げる回答者が目立った。
セルビア政府は2014年1月、EUと加盟に向けた交渉を開始。現在、35の交渉項目のうち10項目で協議を進めており、2項目で仮合意に至っている。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。