独自動車大手ダイムラーに、排ガス基準を超える車両100万台超を販売した疑いが浮上している。検察当局は、2008~2016年に欧米で販売された車両で排ガス量を操作する違法ソフトウエアが使用されていた可能性を調べているという。シュツットガルト裁判所の捜査令状を元に、南ドイツ新聞が12日伝えた。
それによると、「OM642」と「OM651」という2種類のディーゼルエンジンが搭載された車両で、特定の状況下で排ガス量をコントロールする装置が使用されていたとみられる。こうした装置は自動車業界で広く普及しているが、適切に開示され、説明責任を果たす必要がある。
ダイムラーは捜査が継続中だとしてコメントを控えているが、当局に全面的に協力する姿勢を示している。
ダイムラーが本拠を置くシュツットガルトの検察当局は5月、排ガス不正問題に絡み、一部の従業員が、詐欺行為や虚偽の宣伝活動に関わった可能性があるとして同社の計11カ所のオフィスを家宅捜索した。この件をめぐっては、3月に調査が開始されていた。[環境ニュース]
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