英金融大手ロイズ・バンキング・グループは12日、11月から想定外の当座貸越の手数料を廃止すると発表した。併せて、顧客が携帯電話番号を登録している場合、当座預金の残高が低下している際に警告するサービスも導入する。傘下の英住宅金融大手ハリファックスや、商業銀行のスコットランド銀行にも適用する予定だ。
BBC電子版によると、ロイズは現在、銀行側が承認していない当座貸越に対して年率19.89%の利息に加え、1日当たり最大10ポンドの手数料と月6ポンドの手数料を徴収。また、資金不足による未払金に対しては1日当たり最大30ポンドを課金している。今回の計画ではこれらの手数料を全て廃止する。ただ、当座貸越金が返済されるまでは当該口座からの支払いを停止する方針だ。
一方、銀行側が承認した当座貸越については、貸越金額7ポンドにつき1日1ペンスの利息を徴収する。ロイズは、利息を一律とすることで課金方式が明確化されると説明。顧客の9割超について、当座貸越の際に支払う金額が軽減するか、同水準にとどまるとしている。
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