シュツットガルト検察当局は10日、排ガス不正問題を巡り、独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の高級スポーツカー部門ポルシェの従業員の正式な捜査に乗り出したと明らかにした。当局は昨年から非公式捜査を進めており、同社は排ガス量を操作するソフトウエアを搭載した車両を販売して消費者を欺いた疑いが持たれている。ロイター通信などが伝えた。
検察当局は捜査の対象者について身元を特定していないが、ポルシェ本体と米国子会社の従業員の役割について捜査を進めている。ポルシェは依然から検察当局と事前に接触を試みているとし、捜査に全面的に協力する姿勢を示している。
VWに端を発する排ガス不正問題を巡っては、高級車部門アウディとポルシェのディーゼル車でも違法ソフトの搭載が確認されている。ポルシェの複数モデルは、アウディから3リットルエンジンが供給されている。
ドイツの検察当局は先に、排ガス不正問題に絡みアウディの元幹部であるイタリア国籍のジョバンニ・パミオ容疑者を逮捕した。米司法省は、同氏が米国での排ガス試験を欺くソフトを設計するよう従業員に指示したとして、詐欺行為の共謀罪、通信詐欺、大気浄化法違反の罪で起訴している。[環境ニュース]
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