米インターネット検索エンジン大手グーグルが、ルーマニアの6大学で、デジタル・ワークショップ・ハブを開設する計画だ。同社がルーマニアで展開するデジタル・ワークショップ・プログラムの一環。プレスリリースを元に、シーニュースが6日伝えた。
それによると、グーグルがハブを開設するのは、首都ブカレスト、第2の都市ブラショフ(Brasov)、北西部クルージ・ナポカ(Cluj-Napoca)、北東部ヤシ(Lasi)、西部ティミショアラ(Timisoara)、東岸コンスタンツァ(Constanta)にある大学。学生に起業やデジタル・マーケティングなどに関する実践的なトレーニングを提供するほか、地元の中小企業(SME)にもハブを開放し、デジタル分野のアドバイスを行う。同ハブを介して、大学と産業の交流を促す狙いもある。
グーグルは昨年4月、デジタル・ワークショップ・プログラムを開始した。高度教育機関で各種セミナーを開催しているほか、オンライン講座を開設しており、これまでに国内45都市で2万人以上がセミナーを受講したほか、インターネットを介して4万人がプログラムを利用している。
ルーマニアのSMEのうち、デジタル環境を整備しているのは全体の22%にとどまる。オンライン販売を手掛けているのは、わずか5%に過ぎない。グーグルのルーマニア法人のエリザベータ・モラル最高経営責任者(CEO)は、「インターネット環境の整備とデジタル技術の活用で、事業構造を変革できることができる」と話している。
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