郵便・物流ドイツポストDHLと米新興企業アストロボティック(Astrobotic)は、私物を月に配達するサービス「ムーンボックス」の提供で提携し、共同で月面配達サービスの開発を行う。独紙フランクフルター・アルゲマイネが伝えた。
それによると、アストロボティックは2019年末までに、月面までの商業宇宙飛行実現を目指している。「ムーンボックス」の料金は、幅2.5センチメートル、長さ5センチメートル、高さ5センチメートルの箱で、2万6,000ドルの設定。ただ、赤ちゃんの乳歯や結婚指輪といった極小サイズのモノの配達も可能で、この場合は460ドル程度でサービスを利用できる見通しだ。
ドイツポスト傘下のDHLは昨年2月、欧州航空・防衛最大手の仏エアバスとともに、アストロボティックの商業宇宙飛行を支援すると発表した。DHLはアストロボティックの正規の物流サービス企業として、打ち上げまでの部品の配達や、宇宙飛行による配達サービスを担当する方針。一方、エアバスは、宇宙飛行に向けたエンジニアリング面での援助を担当する。
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