英食品・小売大手アソシエーテッド・ブリティッシュ・フーズ(ABF)は19日、6月24日までの40週間の売上高(為替変動の影響除く)が前年同期比20%拡大したと発表した。格安衣料品チェーンのプライマークが好調だった。
事業別に見ると、プライマークは13%の増収。1年前は悪天候で苦戦しており、その反動のほか、英国におけるシェア拡大が貢献した。6月20日時点での総店舗数は339店舗で、通期末までにさらに英国で4店舗、イタリアで1店舗を新たに開設する予定。通年で売り場面積を14万平方メートル余り拡大するとの目標を達成できる見通しだ。
「シルバースプーン」を擁する製糖部門の売上高は、砂糖価格がこれまで高めで推移してきたことに加え、アフリカなどでの増産が実を結び、増収を確保。
紅茶「トワイニング」を主力とする食品部門は、足元の英国でパン事業が苦戦したものの、トワイニングやオーストラリア事業が伸び、こちらも前年を上回った。農業部門と原材料部門も共に引き続き好調だった。
ABFは通年について、特別損益を除く営業利益が前年から伸びるとの見通しを維持している。
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