英国の欧州連合(EU)離脱に伴う先行き不透明感にもかかわらず、ロンドンが依然として欧州最大のIT(情報技術)投資先となっている――。ロンドンの公式プロモーション機関であるロンドン&パートナーズが5日公表したデータでこうした実態が明らかになった。
それによると、ロンドンを拠点とするIT企業に対する2017年上半期(1~6月)のプライベートエクイティー(PE)投資は34件。総額は45億ポンドと、過去5年の平均を大きく上回った。ベンチャー・キャピタル(VC)の投資額は11億ポンドで、2位のベルリン(7億7,500万ポンド)を大きく引き離し、過去10年で最高の水準に達している。
最も多くのベンチャー資金を調達したのは、仮想現実(VR)技術を手掛ける英インプロバブル(Improbable)で3億8,800万ポンドを確保。ソーシャルレンディング会社ファンディング・サークルは8,200万ポンドを集めている。
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