国際移住機関(IOM)は4日、地中海を渡って欧州に流入した移民や難民の数が今年に入り10万人を超えたと発表した。欧州連合(EU)ではこの問題をめぐり、一段と緊張が高まっている。
7月3日時点までの流入数は10万1,210人。1年前と比べ半分以下に減っている。最初の到達地はイタリアが8万5,183人と最も多く、全体の85%近くを占めた。ギリシャは9,290人と2番目に多く、スペイン(6,464人)、キプロス(273人)がこれに続く。
この間、北アフリカから欧州まで到達できずに死亡したのは2,247人。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の最新調査によると、リビアから欧州への渡航は最も危険なルートにもかかわらず増えており、今後も増加し続ける可能性が高い。そもそもリビアに流入する移民や難民の約半分は仕事目当てだが、治安や経済状況が悪いことなどから、さらに欧州を目指す傾向にあるという。
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