例年にない高温と乾燥が続くローマ市は、水不足のため市内の公共水飲み場への給水を一時的に停止すると発表した。140年以上で初の措置。ザ・ローカルが伝えた。
イタリア語で「大きな鼻」を意味するナゾーニ(nasoni)と呼ばれる蛇口は、公共の水飲み場として、17世紀ごろにローマ市内の路上や広場などに設置され、市民や観光客の喉を潤してきた。
しかし、イタリアは今春、過去60年間で2番目に気温が高かったうえ、約1カ月にわたり雨が降っていないことから、水不足が深刻化。これを受けて伊公益事業アチェア(ACEA)が、一部の蛇口への給水を7月から順次停止することを決定した。約80カ所への給水は続けるという。
一部の消費者団体や慈善団体からは、「市民や観光客にボトル入りのミネラルウオーターを買うことを強要している」「ホームレスの人々の飲み水がなくなる」といった不満の声が上がっている。[環境ニュース]
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