トルコの文化観光省は29日、5月に同国を訪れた外国人観光客が288万9,873人となり、前年同月比16.3%増えたと発表した。ロシアからの訪問客が急増し、約2年ぶりに増加に転じた4月から2カ月連続でプラスとなった。
外国人観光客を国別に見ると、最も多いのはロシアで60万8,472人。両国の関係修復を背景に1年前から15倍近くに膨らんだ。2位のドイツは29万5,007人で31%減少。これに次ぐ隣国ジョージア(グルジア)は23万5,462人(2.8%増)、英国は18万8,102人(14.2%減)だった。
1~5月の累計では全体で876万2,509人と、前年同期比5.6%増えている。
トルコでは、相次ぐテロや昨年7月に発生したクーデター未遂などで一時客足が遠のいていたものの、徐々に回復に向かっているようだ。また、ロシアとは2015年11月にトルコ軍によるロシア軍機撃墜を機に関係が冷え込んでいたが、このところの関係改善が観光業にも好影響を与えている。
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。