マクロン仏大統領とフィリップ首相の支持率が共に64%に上昇し、高水準に達している。調査機関Ifopが仏日曜紙ジュルナル・デュ・ディマンシュの委託で実施した世論調査で、このような結果が明らかになった。
調査は6月14~24日に、18歳以上の1,883人を対象に実施。マクロン大統領の支持率は5月の前回調査から2ポイント上昇し、一方のフィリップ首相は大きく9ポイント伸びた。同大統領率いる中道新党「共和国前進(REM)」(旧アン・マルシュ)が先の国民議会選挙で単独過半数を獲得したことや、外交デビューが成功裏に終わったことが背景にある。
Ifopは今回の結果から、公金横領疑惑などを発端とした中道政党「民主運動」党首のバイル前法相やグラール前国防相など同党出身の3閣僚の辞任や、REMのフェラン前国土団結相の辞任は支持率に大きな影響を及ぼさなかったと結論付けた。
■フェラン氏が国民議会会派トップに
フェラン前国土団結相は24日、国民議会のREM会派トップに選任された。議員308人のうち306人が信任。縁故採用などの疑惑で捜査対象となっているにもかかわらず、同氏の権威や経験への期待が勝った格好だ。
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