• 印刷する

イタリア地方選、中道右派勢力が躍進

イタリアの110の市町で25日、首長選挙の決選投票が実施され、初期段階の開票結果ではベルルスコーニ元首相が率いるフォルツァ・イタリアなど中道右派勢力が躍進した。中道左派の与党・民主党は、これまで中道左派の牙城だった北部ジェノバをはじめ多くの都市で中道右派がリードしている。ロイター通信などが伝えた。

ジェノバでは、フォルツァ・イタリアと移民や欧州単一通貨ユーロに反対する北部同盟の両党が推す候補が得票率54%、民主党の候補が46%となり、50年以上ぶりに中道右派が奪取。北部のベローナやコモ、ピアチェンツァ、モンツァのほか中部のラクイラ、南部のカタンザーロでも中道右派の候補が勝利するとみられる。

一方、欧州連合(EU)懐疑派の新興政党「五つ星運動」の候補は、11日に行われた1回目の投票で、ほとんどの主要都市で決選投票に進めずに敗退。今回の投票でも中部カッラーラなど一部の市町での勝利にとどまった。

イタリアでは来年5月までに総選挙が予定されている。地方選では各地それぞれの問題で争われるため国政選挙の傾向とは必ずしも一致しないとの見方があるほか、フォルツァ・イタリアと北部同盟など中道右派勢力が国政レベルで連携できるか疑問視されている。ただ民主党が今回は振るわなかったため、早期の総選挙実施の可能性は遠のいたとされる。


関連国・地域: EUイタリア
関連業種: 政治

その他記事

すべての文頭を開く

トルコのエネ需要、今後30年で3倍に(09/12)

ベンディング、米動画アプリのビメオ買収(09/12)

イタリア鉱工業生産、7月は0.4%増加(09/11)

三菱電機、日英伊の戦闘機開発で連合設立(09/11)

モンテ・パスキ、メディオバンカ買収成立へ(09/10)

イタリア小売売上高、7月は横ばい(09/09)

ウニクレディト、コメルツ銀の買収続行(09/08)

民放プロジーベン、伊同業MFEが買収(09/08)

モンテ・パスキ、メディオバンカの買収前進(09/05)

仏伊間のモンブラントンネル、改修で閉鎖(09/04)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン