スペイン政府は20日、森林火災の防止策の一環として夜間監視用のドローン(小型無人機)4台を導入すると発表した。今夏の猛暑と深刻な干ばつを受け、対策に一層力を入れる構え。同国として初の試み。
ドローンは西部レオン、東部アルバセテ(Albacete)、北東部サラゴサ(Zaragoza)、南西部カセレス(Caceres)に配備され、そこから全国に出動する。さらに、スペイン政府は空中放水用ヘリコプターなど計70機を配備し、空からの対策に万全を期す。地方自治体が所有する機体を含めると計256機に上る。夏の高温期にはパイロットを含め1,000人以上が森林火災対応に当たる。
ガルシアテヘリーナ農業・食料・環境相は、今年は「欧州屈指の体制」で臨むとしている。隣国ポルトガルで17日に山火事が発生し、少なくとも64人が死亡したが、これと同規模の火災が発生した場合でも「自信を持って対応できる」と語っている。
スペイン政府は今年の森林火災の防止に8,500万ユーロの予算を組んでおり、2016年の7,900万ユーロからさらに拡大した。[環境ニュース]
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