ベルギーの首都ブリュッセルの中央駅で20日午後8時半ごろ(現地時間)に小規模な爆発が起きた。利用客などにけが人はなく、容疑者は現場で兵士に射殺された。検察当局はテロと断定している。BBC電子版などが伝えた。
犯人はモロッコ出身の男(36)で、21日はイニシャル「O.Z」のみが公開された。昨年3月のブリュッセル同時多発テロや2015年にパリで起こったテロの実行犯らが拠点としていた移民街モーレンベーク(Molenbeek)地区に住んでいたが、警戒対象者のリストには入っていなかったという。男は当時、くぎやガスボンベの入ったバッグを保有。「神は偉大なり」と叫んだ後、自爆テロを決行する寸前だった。
ベルギーでは4段階のテロ警戒レベルが依然として上から2番目に設定されており、主要な建物や交通機関で兵士が警備に当たっているほか、公共エリアでも不定期で巡回が続けられている。隣国フランスでは4月にパリ・シャンゼリゼ通りで警察のバスが襲撃される事件が起きたほか、19日には憲兵隊の車両に乗用車が突っ込み、運転していた男が出火により焼死する事件が起きている。
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