スウェーデンのフィンテック(金融とITの融合)企業、クラルナ(Klarna)は19日、スウェーデン金融監督局から本格的な銀行免許を取得したと発表した。アイルランドの格安航空大手ライアンエアーが航空業界にもたらしたような価格破壊を金融業界でも引き起こしたいと意気込んでいる。
クラルナは2005年の創業。北欧諸国やドイツのオンライン決済市場で既に大きなシェアを獲得し、時価総額は20億ドルを上回る。顧客数は6,000万人。取引事業者は7万社に上り、2016年には総額130億ユーロの取引を処理した。
昨年の年商は36億クローナ(4億1,300万ドル)。同社は銀行カードや給与勘定などのサービスも検討するほか、米国進出も目指している。
なおクラルナは、新規株式公開(IPO)は当面しない方針。将来的な可能性を残しながらも、まずは事業の拡大を優先する意向だ。
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