スウェーデンの家具製造・販売大手イケアは19日、食品事業で排出される食品廃棄物を2020年までに半減させると発表した。コスト削減と二酸化炭素(CO2)排出量の低減が狙い。ロイター通信などが伝えた。
イケアの食品事業は、ミートボールが人気のレストラン、ビストロから、スウェーデン食品を扱うマーケット、コーヒーコーナーまで、全世界のイケア約400店舗に併設されている。全店舗で廃棄される食品の量は年間4万3,000トン、金額にして88万ユーロ相当に上る。
これを受けて同社は、食品廃棄物の削減を目指したプロジェクトを2015年2月、英国とアイルランドの店舗で試験的に開始。それぞれ20%、45%の食品廃棄物の削減に成功したことから、2016年12月には実施店舗を世界84店舗まで拡大。現在までに廃棄物7万9,200キログラム、CO2にして34万1,000キログラムの削減に成功しているという。
イケアフードサービシズのトップを務めるマイケル・ラ・コール氏は、「この取り組みで、食品を大事な資源だと考える人が増えてほしい」とコメントしている。[環境ニュース]
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。