ポルトガル中部ペドロガン・グランデ(Pedrogao Grande)で17日に大規模な森林火災が発生し、これまでに少なくとも62人が死亡、62人が負傷した。19日夕の時点で消火活動は続いており、犠牲者がさらに増える恐れもある。BBC電子版などが伝えた。
現場には消防士2,000人以上が出動。付近の村や国道236号線は炎に包まれ、逃げ遅れた人が命を落とした。火災は近隣のカステロ・ブランコ(Castelo Branco)やコインブラ(Coimbra)まで広がった。コスタ首相は「今回の火事で、悲劇はかつてない水準に達した」と述べ、18日から3日間の服喪を宣言した。
火災は木への落雷が原因とみられる。しかも出火当時は空気が乾燥しており、風も強かったという。また、この週末のポルトガルは熱波に見舞われ、一部地域では気温が40度に達した。
ポルトガルでは昨年、複数の森林火災により、本土で合わせて10ヘクタール超が焼失している。[環境ニュース]
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