アムステルダム市が、市中心部と北部ノールト(Noord)地区を結ぶ自転車専用橋と歩行者専用海底トンネルの建設を計画している。ファンデルラーン市長と議員から成る協議会の発表を元に、地元テレビ局AT5が伝えた。
市は2本の自転車専用橋を設置する方針で、1つは市中心部東側のジャワ(Java)島とノールト地区を、もう1つは西側のステネン・フード(Stenen Hoofd)と同地区を結ぶ。ノールト地区では近年、開発に伴い住民が増えており、市中心部を結ぶフェリーが慢性的なラッシュに陥っている。中心部への移動を容易にすることで、これを解消するのが狙いだ。
ジャワ橋は2020年の着工を予定し、投資額は2億1,000万ユーロを見込む。現在のフェリー乗り場を移設し、その跡地に建設するとみられる。西側の橋については、フェリー乗り場の移転先決定とジャワ橋の着工を待って詳細が決まる見通し。また、歩行者専用の海底トンネルが建設されれば、徒歩でのアムステルダム中央駅へのアクセスも改善される。
一方で、これらの橋の建設に反対する声も上がっている。ノールト地区とジャワ島の住民の一部は、交通の利便性が高まることで住宅地でも混雑が生じることを懸念している。
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