• 印刷する

植物性の「乳製品」表示は不当=欧州司法裁

欧州司法裁判所は14日、植物性たんぱく質食品を「乳製品」として表示することは不当との判断を下した。欧州連合(EU)の規定では、「ミルク」や「バター」、「チーズ」、「ヨーグルト」といった表示は、動物性たんぱく質食品に限定している。今回、改めてこういった表示を植物性の食品に使用することが禁じられた格好だ。

今回の判決は、ドイツの不正競争を監視する社会競争連盟(VSW)が、菜食主義者向け有機食品会社トーフタウン(TofuTown)に対して起こした裁判に対して下されたもの。トーフタウンは、大豆ベースの食品を「ソヤトゥー・トーフ・バター(Soyatoo Tofu Butter)」や「ベジー・チーズ(Veggie Cheese)」といった商品名で製品を販売している。原告は、これがEUの規定に違反するとして、ドイツ南西部トリーア(Trier)の裁判所に提訴し、同裁判所が欧州司法裁に判断を付託していた。

トーフタウンはこれに対し、同社の製品が、植物性由来であることは名称から明らかで、消費者が混乱することはないと主張。また、乳製品を動物性のみに限定するのは時代錯誤として見直しを求めていたが、受け入れられなかった。

なお、EU規定を順守させる権限は加盟各国当局にあるため、本案件は今後、トリーアの裁判所に差し戻される。[EU規制]


関連国・地域: ドイツEU
関連業種: 食品・飲料マクロ・統計・その他経済

その他記事

すべての文頭を開く

「偽情報」や入札形式課題に 洋上風力、導入実績は中国首位(05/30)

ブルガリアのユーロ導入、欧州委が承認へ(05/30)

スイス政府、米国との貿易交渉開始に意欲(05/30)

EU、黒海戦略を発表=「安保ハブ」設置も(05/30)

欧州北部の主要港、船舶が遅延=関税影響か(05/30)

EU、スタートアップ支援の新戦略発表(05/30)

日本車の対欧輸出、4月はまだら模様(05/30)

仏伊首脳、6月3日にローマで会談へ(05/30)

EUとUAE、6月にも初会合=FTA協議(05/30)

EU、対シリア制裁の解除決定=再建を支援(05/30)

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。

の記事は有料サービスご契約者様限定記事です。契約すると続きをお読みいただけます。契約されている方は、画面右側にある各種ログインからログインください。
無料トライアルはこちら
購読申し込みはこちら

NNAからのご案内

各種ログイン