ローマのビルジニア・ラッジ市長は13日、市内の噴水のそばで飲食することなどを禁止する条例を承認した。事故を防止し、歴史的、芸術的、考古学的価値を持つ遺産を保護する目的。ザ・ローカルが伝えた。
条例が適用されるのは、観光名所の「ナボーナ広場」や「スペイン広場」の噴水を含む約15カ所の噴水。飲食だけではなく、水や液体のほか、物を噴水に投げ入れる行為も禁じる。ただし、映画『ローマの休日』などで有名な「トレビの泉」は、永遠の都を再び訪れたい観光客がコインを投げ入れる伝統があり、硬貨に限って認めるという。
条例はさらに、歴史的建造物によじ登ることや、水中で泳いだりペットを洗うことも禁止している。
主に観光客が増える夏季を狙った同条例は10月31日まで施行され、違反すれば40~240ユーロの罰金を科せられる。
なおフィレンツェでは5月から、観光客が市内の教会の階段で飲食しないよう、昼食時にホースで水をまいて清掃する措置を講じている。
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