大麻を使用する若者の割合が欧州で最も高い国はフランス――。欧州連合(EU)の外郭機関である薬物・薬物中毒監視センター(EMCDDA)の年次報告書で、こうした事実が明らかになった。
それによると、フランスの若年層(15~34歳)は22.1%が過去1年間に少なくとも1度は大麻を使用しており、EU平均の13.9%を大幅に上回った。これにイタリア(19%)とチェコ(18.8%)が続いた。EU全体では、15~64歳の26.3%がこれまでに1度は大麻を使用した経験があるという。
EMCDDAは欧州全体の近年の傾向として、薬物の過剰摂取による死亡者が3年連続で増加しているほか、「精神活性物質(NPS)」と呼ばれる新種の薬物が入手しやすい状態にあること、またコカインの普及・使用が2014年以降、一部の地域で再び増加傾向にある点を指摘。EU全体として新たな対策を立てる必要があると促している。[EU規制]
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