クロアチアの首都ザグレブで5日、市長選の投開票が行われ、汚職容疑がかけられている現職のミラン・バンディッチ市長が当選した。得票率は51.8%で、今回で6期目となる。AFP通信が伝えた。
バンディッチ氏は2015年、側近ら15人とともに、あっせん利得罪と権力乱用の容疑で告発された。市や国の財源から300万ユーロを不当に振り向けたとされる。これとは別に同氏は、側近2人とともに、署名キャンペーンに4万ユーロを不当に使い込んだ件でも摘発されている。
バンディッチ氏は当選を受け、視察先の建設現場で、「私はクロアチアで最もよく働いていると自認している」とコメント。「1日16時間、年中無休で市政に尽くしている」と主張した。同氏はポピュリスト的なアプローチで支持を集めており、今回の市長選に先立ち、トラムの料金引き下げを行った経緯がある。
バンディッチ氏は2000年に初めてザグレブ市長に就任。2002年に飲酒運転で引責辞任したが、2005年に再選された。2009年の大統領選出馬時には、所属していた社会民主党(SDP)を離党。その直後の大統領選では、SDPが擁立したイボ・ヨシポビッチ氏に敗れている。
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