リトアニア議会(一院制、定数141)は1日、飲酒可能年齢を現行の18歳から20歳に引き上げる法案を101対10の賛成多数で可決した。2018年1月1日に施行される。AFP通信が伝えた。
同法案は、昨年10月の総選挙を制した中道右派のリトアニア農民人民同盟(LPGU)が公約に掲げていたもの。法案にはこのほか、酒類の広告の全面禁止や、午後8時~午前10時の販売禁止が含まれている。
LPGUのカルバウスキス党首は「アルコールに依存する人を減らすとともに、アルコール業界の影響が子どもに及ばないようにすることが必要」と説明。アルコール飲料の販売をめぐる厳格な規則は、北欧諸国を参考にしたとしている。
リトアニアは飲酒量が世界で最も多い国の一つ。リトアニア統計局は先に、2016年の15歳以上のリトアニア人の飲酒量は1人当たり平均13.2リットルと、前年から1リットルほど減少したと発表した。ただ、世界保健機関(WHO)の高官によると、リトアニア人の年間飲酒量は平均16リットルで、世界最高水準に達しているという。
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