検索エンジンでロシア最大手のヤンデックス(Yandex)は、傘下のオンデマンドの配車サービス「ヤンデックス・タクシー(Yandex.Taxi)」が開発を進める自動運転車の実証試験の動画配信を開始した。来年にも公道における走行試験を行う見通しだ。
同車両には、ヤンデックスが開発したマッピングやリアルタイム・ナビゲーションシステム、障害物感知などの技術を搭載。コンピューティング・アルゴリズムや人工知能(AI)、機械学習などを通じて、渋滞する都市部など複雑な走行環境にも対応できるとしている。
自動運転プロジェクトの責任者ドミトリー・ポリシュチュク氏は、「ヤンデックスは、自動運転車の実用化に必要不可欠な信頼性の高い技術やアルゴリズム、高度なエンジニアリング、豊富な資金、自動運転車を必要とする市場へのアクセスといった全要素を満たす数少ない企業の1つ」と説明。向こう10年以内にも、自動運転車を通して、通勤・通学に革命をもたらすことが可能との見通しを示した。
ヤンデックス・タクシーは2011年の創業。オンデマンドの配車サービスのアプリケーションとしては、ロシア・独立国家共同体(CIS)地域で最大のシェアを握る。現在はロシア、ベラルーシ、アルメニア、カザフスタン、ジョージア(グルジア)、ウクライナの計56都市で、12万人以上の運転手がサービスを提供している。
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