オランダの新興テクノロジー企業ハルト(Hardt)・グローバル・モビリティーは6月1日、次世代交通システム「ハイパーループ」の試験施設を公開した。同国の建設最大手BAMグループとデルフト工科大学のキャンパス内に設置した全長30メートルの鋼管で、米電気自動車(EV)大手テスラ(Tesla)モーターズの創業者イーロン・マスク氏が考案した近未来的な交通手段の実験を行う。
ハイパーループは真空または減圧されたチューブ内を、電力や磁力によりカプセルを浮かせた状態で高速走行させるもので、最高時速は1,220キロメートルに達する。ハルトの創業者は、マスク氏が主催したハイパーループ開発コンテストに優勝した大学生チームの一員だった。同社は2021年までにアムステルダムとパリを約30分で結ぶハイパーループの商業運行を開始したいとしている。
なおフランスでは今年に入り、米新興企業ハイパーループ・トランスポーテーション・テクノロジーズ(HTT)が原寸大の乗客カプセルの建設を開始している。
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