チェコのゼマン大統領は24日、バビシュ第1副首相兼財務相を解任した。ソボトカ首相とバビシュ氏の対立に終止符が打たれた格好。新たな財務相にはバビシュ氏率いる連立与党「ANO2011」のイバン・ピルニー氏が就任する。チェコ通信が伝えた。
ANOは先に、財務省のシレロバ次官またはブラベツ環境相をバビシュ氏の後任に推していたが、ソボトカ首相が拒否していた。ピルニー氏は、米マイクロソフトの幹部を務めた経歴を持つ。第1副首相のポストには、ブラベツ環境相が充てられる。
バビシュ氏は解任を受け入れた上で、ソボトカ首相に批判された租税回避や自身が保有するメディア会社への影響力行使などの疑惑を否定している。バビシュ氏は農業化学をはじめ新聞やラジオも手掛けるアグロフェルト(Agrofert)・グループを保有している。
これとは別に、バラホバー教育・青少年・スポーツ相は、スポーツ団体への不正補助金問題の責任を取り、5月末までに辞任する方針を固めた。
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