トルコのエルドアン大統領は22日、与党・公正発展党(AKP)の臨時党大会で、党首に再選された。対抗馬はおらず、党員の大多数が信任票を投じた。4月の国民投票で改憲が可決され、大統領職との兼任が可能になったことから、3年近くぶりに党首に戻った格好だ。アナドル通信などが伝えた。
大会に集まった党員1,470人のうち、1,414人が支持を表明。現党首のユルドゥルム首相は党のナンバー2となる。エルドアン大統領は国民投票の結果を受け、5月2日に党員に復帰していた。
同氏は2001年のAKP設立時から党を率いており、2003年には首相に就任。だが、AKPが党規で4選を禁じていることから、2014年の大統領選に出馬した。法律上、大統領は政治的公平さを保つ必要があったため、就任時に党首を辞任したものの、かねて象徴的な存在である大統領の権限を強化する方針を打ち出していた。
4月に可決された改憲案は全18項目から成り、大統領に閣僚や高官の任命、大統領令の発布、非常事態宣言発動の是非の判断などの権限を与える。首相職は1人か複数の副大統領に引き継がれ、副大統領の任命も大統領が担う。また、大統領の任期を5年で最大2期とする。新憲法下での最初の大統領選は、2019年11月初めに実施される予定だ。
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