イタリア政府は、子供の伝染病ワクチンの接種を保護者に義務付ける法案を閣議承認した。はしかの流行を受けた措置。ロイター通信などが伝えた。
今後、6歳以下の子供は予防接種を受けない限り、公立の保育園には入れなくなる。義務教育が始まる6歳以上の児童については、予防接種を受けずに入学すれば親に罰金を科す方向だ。
政府はこれまで、はしか、おたふくかぜ、風疹、水ぼうそう、髄膜炎の予防接種を「推奨」するにとどめていたが、今後は全て義務化する。加えて、ポリオ、ジフテリア、破傷風、B型肝炎、ヘモフィルス・インフルエンザ菌B型感染症(ヒブ感染症)、百日ぜきのワクチン接種も、入学・入園の条件に含めた。
新興政党「五つ星運動」は一部のワクチンの安全性に疑問を呈し、法案に反対していた。これに対し政権側は、同党が根拠のない不安をあおったことが、予防接種率の低下を招いたと批判している。
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