欧州で最もテクノロジー企業に適した都市はロンドン――。英不動産大手サビルズの最新調査でこうした事実が明らかになった。テクノロジー企業に有利なビジネス環境に加え、人材を引き付ける世界的な文化・商業都市としての魅力も評価された。2位にはアムステルダムが付けている。
サビルズは、テクノロジー企業が集まる世界の22都市を対象に、◇資金調達やスタートアップ企業設立の容易さといったビジネス環境◇テクノロジー産業の規模やインフラなどの技術環境◇都市の賑わいや生活費といった生活環境◇人材の豊富さ◇不動産コスト――の5項目に基づくランキングを割り出した。それによると、ロンドンは世界でも4位に付けている。
アムステルダムはビジネス環境と質の高い生活環境が順位を押し上げ、世界で5位に入った。欧州ではこれにコペンハーゲン(7位)、ベルリン(9位)、ストックホルム(11位)、ダブリン(12位)が続く。
ランキングの世界首位は米テキサス州オースティンだった。2位はシリコンバレーを擁するサンフランシスコ、3位はニューヨークと、米国の都市が上位を独占した。なお、東京は22都市中18位にとどまった。ビジネス環境と生活環境は高く評価されたものの、不動産コストと人材の豊富さで下位に甘んじている。[労務]
※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社NNAは一切の責任を負いません。