オランダの中道右派与党、連立交渉が決裂

オランダのルッテ首相率いる中道右派・自由民主党(VVD)と他3党との連立政権樹立に向けた交渉が決裂した。移民政策をめぐる意見の相違が原因。VVDはかねて、第2党で移民排斥やEU離脱を訴える極右・自由党(PVV)との連立は完全否定しているため、別の小政党との連立をあらためて模索する見通し。下院(定数150)選挙から既に2カ月が経過しており、連立交渉はますます長期化することになる。ドイチェ・ウェレなどが伝えた。

VVDは3月に行われた下院選挙で33議席を確保し第1党に立ったものの、過半数には遠く及ばず他党との連立が必要となった。政策的に近く共に19議席を獲得したキリスト教民主同盟(CDA)および民主66党(D66)との連立が予想されたが、3党合わせても71議席にとどまっていたため、14議席を獲得したグリーンレフト(GL)も交えた連立交渉が開始された。ただ、選挙戦でより寛大な難民政策を訴えたGLと、移民規制の強化を打ち出す他の3党との溝が埋まらず、気候変動問題や賃金水準をめぐっても意見が割れた。

PVVのウィルダース党首は交渉決裂について「良い知らせだ」とコメント。「PVVは新たな連立交渉にいつでも参加する」と意欲を示した。同党は今回の選挙で事前予想ほど躍進しなかったものの、5議席増やし20議席を獲得した。VVDは今後、GLに代わりキリスト教連合(CU)を交えた連立交渉を再開するとみられている。

オランダではこれまでも連立交渉をまとめるのに平均3カ月かかっており、過去最長記録は1977年の208日。


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