窒素肥料で世界最大手のヤラ・インターナショナル(ノルウェー)は10日、防衛大手コングスベルグ(Kongsberg)・グループと手を組み、世界初の自動航行貨物船を建造する計画を明らかにした。100%電動の船舶で、来年後半の運航開始を予定している。
新型貨物船「ヤラ・ビルケランド(Birkeland)」は、ヤラの創業者クリスチャン・ビルケランド氏の名前にちなむ。ノルウェー南部ポルシュグルン(Porsgrunn)からブレビク(Brevik)やラルビク(Larvik)への製品の運搬に用いる計画。これにより年間4万台分のトラック輸送が不要となり、二酸化炭素(CO2)排出量を678トン削減できる見通しだ。まずは有人で運航し、2019年に遠隔操作、2020年には完全自動運転に移行するという。
ノルウェーでは昨年9月、無人船舶の開発に向けた取り組みが始まり、中部のトロンハイム(Tronheim)・フィヨルドとグリーンランドに試験ゾーンが設けられている。[環境ニュース]
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