ブルガリア議会(一院制、定数240)は4日、ボリソフ前首相を首班とする新内閣を賛成133票、反対100票で承認した。ボリソフ氏の首相就任はこれで3回目となる。
新内閣は、ボリソフ首相率いる親欧州連合(EU)で中道右派の議会第1党「欧州発展のためのブルガリア市民(GERB)」と第3党「統一愛国者連合(UP)」による連立政権。3月末に実施された総選挙ではGERBが95議席、UPが27議席をそれぞれ獲得していた。
ブルガリアでは昨年11月の大統領選で、新露派の野党・社会党が推すラデフ氏が当選。これを受け、GERBを率いるボリソフ前首相が引責辞任し前倒し選挙を実施した。社会党は80議席と勢力を2倍以上に増やしている。
ボリソフ首相は議会での所信表明演説で、新政権は固定為替制度の安定化と汚職対策に力を入れると強調。また最低賃金を月額460レフ(256ドル)から650レフに引き上げ、平均賃金を現在の月額990レフから1,500レフとする方針を示した。[労務]
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