オランダ中部ユトレヒトで19日、自転車の通行をスムーズにするためのスマート信号システムが導入された。自転車利用者に優しい国として有名なオランダらしい試み。NLタイムズが伝えた。
「フロー(Flo)」と呼ばれるこのシステムは、自転車専用レーンに沿って一定間隔で箱型の表示パネルを設置し、次の信号を青で通過するためには、速度を上げるべきか下げるべきかを知らせるもの。自転車利用者を対象に行われた調査で、赤信号を待つのが最も不快であるという結果が出たのを受けて、同システムの採用が決まった。
「フロー」はレーダーを使って信号の100メートル手前にいる自転車を検知し、その速度を計測して、次の信号を青で通過できるか判断する。表示パネルには、現在の速度で走行した場合に信号が青になるか赤になるかを教えてくれる亀やウサギのマークが表示される。自転車利用者はそれを見て速度を調整する。
ユトレヒト以外にも南部アイントホーフェン(Eindhoven)やベルギー北部アントワープがまもなく同システムを導入する予定だという。
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