トルコ南東部のディヤルバクル(Diyarbakir)で11日午前10時47分(現地時間)、治安部隊が使用するビルで爆発が起き、1人が死亡、4人が負傷した。原因は依然として不明。このビルは昨年11月にも自動車爆弾の標的となり、11人の死者を出している。現地英字紙ホリエット・デイリー・ニュース電子版などが伝えた。
現場は同ビルに所属する装甲車の修理場で、爆発の衝撃で周囲には大きな穴が開き、建物は倒壊した。近隣のビルや車両も損傷した。当初は自動車爆弾が使用されたとの見方もあったが、当局は現場検証の結果、その可能性は低いと指摘。ソイル内相も外部の干渉はなかったとし、車両の修理過程で爆発が起きたとの見解を示した。
トルコは、首相職を廃止して大統領の権限を強化する憲法改正案の是非を問う国民投票を16日に控える。クルド系住民が多くを占める南東部では、エルドアン大統領の強権体制に対する反発が根強く、トルコからの分離独立を目指すクルド人武装組織「クルド労働者党(PKK)」とトルコ軍との間で衝突が絶えない。
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