宝飾品事業やデパートの運営、香水の代理店などを展開するギリシャ企業フォリフォリ(Folli-Follie、FF)は今年、香港で少なくとも5店舗を開設する計画だ。香港の同じエリアにある小型店を統合して大型店に切り替える。ショールームを兼ねた店舗とすることで、消費者への訴求力を高め、売り上げの拡大につなげる考えだ。10日付明報が伝えた。
フォリフォリグループのジョージ・クーチョリューチョス最高経営責任者(CEO)によると、香港では高級ブランドを中心にアパレル店の撤退が相次ぎ、店舗の賃料が下落。出店攻勢をかけるフォリフォリにとって追い風となっている。今後は若年層の集客にも力を入れる方針で、毎月新製品を投入する計画だ。
フォリフォリは昨年、人通りの多い香港島・コーズウェーベイ(銅鑼湾)の怡東商場(エクセルシオール・プラザ)とラッセルストリートで新たに店舗を開設。同社はグループ全体の電子商取引(eコマース)が売り上げに占める割合を、5年後に現行の1割から3割に引き上げる方針。ただクーチョリューチョスCEOは「eコマースが実店舗に取って代わることはない」と強調し、実店舗を軸にeコマースを展開することでより効果的に販売活動を展開することが可能との認識を示した。【NNA香港】
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